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賃貸契約書の読み方と注意すべき「特約」とは?サインする前に確認すべきポイントを解説

入居準備

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はじめに

契約書が難しくてよくわからないけど、急かされてサインしてしまった。

特約って何?知らずに損していないか不安…

賃貸契約のとき、分厚い契約書をざっと見せられて「ここにサインを」と言われる経験をしたことはありませんか?

実は、契約書の中には読み飛ばすと後で大きな損につながる項目がいくつもあります。特に「特約」と呼ばれる欄は、通常のルールを覆す内容が書かれていることがあり、サイン後は基本的に取り消しができません。

この記事では、賃貸契約書の基本的な構成と、特に注意すべきポイントを宅建士がわかりやすく解説します。


賃貸契約書の基本構成

賃貸借契約書は、大きく以下の項目で構成されています。

項目内容
物件の表示住所・構造・面積など物件の基本情報
契約期間入居開始日・契約の終了日
賃料・共益費毎月の家賃と共益費の金額
敷金・礼金預け入れ金と礼金の金額
禁止事項ペット・楽器・民泊などの禁止事項
原状回復義務退去時の修繕に関するルール
特約事項上記のルールを変更・追加する条件

このうち、最も注意が必要なのが特約事項です。


「特約」とは何か?

特約とは、通常の賃貸借契約のルールに上乗せして、借主と貸主が独自に取り決めた条件のことです。

民法や国土交通省のガイドラインでは借主を守るルールが定められていますが、特約によってそのルールを変更することが認められています。つまり、特約の内容次第で、本来払わなくていいお金を払わされたり、本来借主の責任ではない修繕を負担させられたりする可能性があるのです。


特約で特に注意すべき5つのポイント

①クリーニング費用の特約

「退去時に借主負担でハウスクリーニングを行うこと」という特約は非常に多く見られます。

本来、通常の生活で生じた汚れのクリーニング費用は大家さん負担が原則です。しかし、この特約があると借主がクリーニング費用(3〜10万円程度)を退去時に負担することになります。

注意点:特約が有効とされるためには「借主が特約の内容を認識・合意していること」が必要です。契約時に金額が明示されているか確認しましょう。金額の記載がない特約は後でトラブルになりやすいです。

②畳・襖・クロスの交換費用

「畳の表替え・襖の張り替えは借主負担」という特約も見られます。

通常の生活で生じた経年劣化については大家さん負担が原則ですが、特約で借主負担とされている場合があります。特に古い物件や和室のある物件で多いため、確認しておきましょう。

③鍵の交換費用

「鍵交換費用は借主負担」という特約も一般的です。相場は1〜2万円程度。入居時の費用明細に含まれていることが多いので、契約前に確認しておきましょう。

④原状回復の範囲が広すぎる特約

「通常の使用を超える損耗も借主が修繕すること」といった、借主の責任範囲を広げる特約には注意が必要です。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、通常の生活で生じた劣化(日焼けによる壁の変色、画鋲の穴など)は大家さん負担とされています。これを覆す特約が有効とされるには、借主が十分に内容を理解した上で合意していることが必要です。

⑤更新料・更新手数料の有無

更新料(契約更新時に支払うお金)の有無と金額は、必ず確認しておきましょう。「更新料:家賃1ヶ月分」という物件は多く、2年ごとに発生するためトータルコストに大きく影響します。

また、不動産会社に支払う「更新手数料」が別途かかる場合もあります。更新料と更新手数料は別物なので、混同しないよう注意してください。


契約書でその他に確認すべきポイント

契約期間と解約予告期間

一般的な賃貸契約は2年間が多いですが、途中解約する場合の「解約予告期間」も確認が必要です。

多くの契約では「退去の1〜2ヶ月前に書面で通知する」という条件があります。予告なく退去すると、その分の家賃を請求されることがあります。

禁止事項の確認

ペット・楽器・喫煙・民泊・副業(事務所利用)などの禁止事項を必ず確認しましょう。「バレなければいい」と思って違反すると、契約解除の原因になります。

保証会社の種類と保証内容

どの保証会社を利用するか、保証料はいくらか、更新時の保証料はどうなるかを確認しておきましょう。


サイン前にやるべきこと3つ

①重要事項説明をしっかり聞く

契約前に宅建士による「重要事項説明」が義務付けられています。これは契約内容や物件の重要な情報を口頭で説明するものです。

わからないことがあればその場で質問しましょう。「早くしてください」と急かされても、理解できるまで説明を求める権利があります。

②特約欄を必ず読む

契約書の中でも特約欄は最後のほうに書かれていることが多く、見落としやすい箇所です。どんな条件が追加されているかを必ず自分の目で確認してください。

③納得できない特約は交渉する

「この特約は外してほしい」「クリーニング費用の金額を明記してほしい」といった交渉は、サイン前であれば可能です。すべての交渉が通るわけではありませんが、確認・相談する姿勢を持つことが大切です。


まとめ

賃貸契約書は、サインした瞬間から法的に有効な書類になります。「難しいからわからない」「急かされたから」という理由でサインしてしまうと、退去時に思わぬ出費を求められることも。

特に以下の5点は必ず確認してください。

  • クリーニング費用の特約(金額が明示されているか)
  • 畳・襖・クロスの交換費用の扱い
  • 鍵交換費用の負担
  • 原状回復の範囲
  • 更新料・更新手数料の有無と金額

「サイン前に一度持ち帰って読む」という姿勢が、将来の後悔を防ぐ一番の対策です。


この記事はへやさぽLifeが提供する情報提供を目的としたものです。契約書の内容は物件・管理会社によって異なります。不明な点は必ず宅建士や不動産会社にご確認ください。

はる

仕事を転々とし、無職期間も経験。部屋探しの際に「定職がない」というだけで門前払いされた悔しさから一念発起し、独学で国家資格の宅建士を取得しました。

自身のどん底から這い上がった経験と、不動産取引の専門知識を活かし、フリーターや無職など属性に不安がある方を全力でサポートします。

ネットのきれいごとではない、現場のリアルな対策をお届けします。

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